【農業融資3】スーパーL資金3

スーパーL資金の審査について見ていきます。

「農業経営改善関係資金基本要綱」に書かれていますが、まとめますと、以下の2点です。

○実績からみて、経営改善のための計画は適切であり、実行可能か。

○経営改善計画が実行されれば、どの程度収益が改善し、その結果融資返済が可能となるか。

「審査の考え方」も示されています。

<視点1>

これまでの経営状況はどうなっているのか。

○生産者の能力(技術レベル、経営マインド、生産物の単収・品質、生産コスト、資産等)はどの程度か。

○経営力を背景とした収支実績、財務内容、資金繰りはどうか(家族経営の場合、家計も含めて分析)。

○既貸付金の償還は確実に行われているか。

○経営上の問題点は何か。

 

<視点2>

経営改善のための計画は適切であり、実行可能か。

○経営者の能力(現在の技術レベル、経営マインド等)からみて達成できるか。

○計画の内容が過大投資になっていないか。

 

<視点3>

収益はどうなるか。融資返済は可能か。

○収益見通しの算出根拠となっている単収単価等は無理のないものか。

○償還見通しはあるか(既貸付金がある場合には、それを含めて償還可能性を判断)。

○当該作目の需給・価格動向がある程度変動しても償還可能となるよう余裕をもったものとなっているか。

 

この3つの視点が示されています。もっとも公庫職員でこの要綱を読んだことのある人はほとんどいないと思いますが。

 

要は、貸したら返してもらえるのか、を審査します。

そのためには、実績を分析するのはもちろん、計画も審査します。

計画と実績を比べて、あまりにも現実離れしているときには審査ではねられます。いきなり売上が倍になるとかいう計画はちょっと難しいですね。

 

売上=単収×面積×単価 ですので、これらの数字が妥当なものかどうかで審査します。地域の平均値とか、相場というものがありますので、これもあまりにも変な数字だと審査ではねられます。

 

それから、売上ー経費=利益>返済額 となっていなければなりません。

正確には当期利益+減価償却費を償還財源と呼び、償還財源が、要償還額の何倍あるか?で償還余裕度を見ています。

 

売上が上がるのに経費が上がらないという計画をたまに見ます。

面積が増えて売上が上がるとします。

なんで面積が増えるんですか?と聞いたら、「借りる」と答えた。

そしたら、賃借料の数字を見ます。増えていなければなりません。

ところが、前年横ばいの数字だった。

こういうのがあると、「計画が甘いですね」ということになってしまいます。

また、面積が増えるなら、種苗費も増えるはずです。光熱水道費も増えるはずです。といった視点で見ていくと、甘い計画って結構多いのですね。

 

公庫に提出する前に、第三者にチェックしてもらったほうがいいと思います。