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キッコーマンが生鮮野菜生産に参入 H26.8.26日経

公開日: : 農業コンサルタント

今日の日経からです。

農業参入の大きな課題の一つは、販路の確保です。

アメリカ有力ブランドと提携して販路を確保しようという試みです。

 

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キッコーマンは生鮮野菜の生産・販売に参入する。加工食品に取り入れている米有力ブランド「デルモンテ」を使い、自社開発した高価格品を販売する。第1弾として9月からトマトを売り出す。主力のしょうゆ事業が伸び悩むなか、米社のブランドと販路を活用し、消費者の健康志向で伸びる生鮮野菜需要を取り込む。

 9月から「デルモンテ ぜいたくトマト」を販売する。S、M、Lサイズを1個ずつ包装し、価格は120~180円と市販品よりも2~5割高く設定する。

 キッコーマンの全額出資子会社が開発したフルーツトマト系の品種を生産する。市販品よりもサイズが一回り大きいうえ、糖度は0.5~1度高く、加熱したり煮込んだりしても甘みが落ちにくいという。

 デルモンテブランドの生鮮品を販売する米フレッシュ・デルモンテ・プロデュースの日本法人を通じ、都内の百貨店や高級スーパーから順次売り出す。日本法人は輸入果物の販売で日本国内に約1000社の小売業と取引があり、この販路を生かす。

 千葉県の農園と共同出資する農業生産法人で生産する。同県君津市の3000平方メートルのガラス温室で通年栽培する。2015年には温室を増設して生産量を10倍にする。

 キッコーマンがデルモンテブランドの生鮮品を扱うのは初めて。販売状況を見ながら関東の別の場所に新たな生産地を設け、21年3月期までにトマトだけで年30億円の売り上げを目指す。他の生鮮品への拡大も検討していく。

 キッコーマンは加工食品を販売する米デルモンテ・フーズと提携し、日本でデルモンテブランドのトマトジュースやケチャップを生産・販売してきた。生鮮品は米フレッシュ・デルモンテの日本法人がバナナやパイナップルを輸入販売してきたが、キッコーマンは国産の高級品種を扱うことでブランドが使えるようになった。

 キッコーマンの14年3月期の国内の売上高は1707億円で、初めて海外を下回った。国内の売上高の3割近くを占める主力のしょうゆは、代替調味料が増えたほか塩分を控える傾向が強まっている影響で頭打ち。15年3月期の国内のしょうゆ事業は前年同期比3%の減収となる見通しだ。

 2人以上の世帯の1カ月の生鮮野菜への支出額は13年平均で5471円と2年連続増で、02年以降では最高になった。キッコーマンは豆乳や総菜調味料などを育成しており需要が拡大する生鮮品事業への参入を決めた。

 様々な業種の企業が農業に参入しているが、生鮮売り場の販路を持たないため苦戦する例が多い。食品メーカーで先行するカゴメも生鮮トマト事業は黒字化に10年かかった。キッコーマンはデルモンテのブランドや販路を生かして違いを打ち出す。

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