公庫と一口に言っても。
行政書士には、「公庫等金融機関への融資申込」が業務として認められています。
公庫とは、日本政策金融公庫のことです。
いわゆる政府系金融機関です。
昔は住宅公庫を初めとして、たくさんの政府系金融機関がありました。
これらは、預金を扱っておらず、郵便貯金を原資として融資をしていました。
ところが、小泉改革により、郵政民営化ということで、郵便貯金は民営化されます。
これは入り口なのですが、出口も改革しなければならないと。
出口にあたるのが、これら政府系の金融機関でした。
かくして、平成20年10月に、従来の
国民生活金融公庫
農林漁業金融公庫
中小企業金融公庫
国際協力銀行
の4つが統合されます(国際協力銀行は、数年後にまた分かれました)。
現在、「公庫」と名前がついているのは、この株式会社日本政策金融公庫と、沖縄振興開発金融公庫の2つです。
紛らわしいのは、「銀行」と名前がつく政府系で、「日本政策投資銀行」があります。
「日本政策」まで一緒ですので、混同されがちですが、まったく違います。ほぼ無関係です。
英語の略称ですと、日本公庫はJFC、政策投資銀行はDBJ、国際協力銀行はJBICになります。
また、日本公庫は一つになりましたが、旧3公庫で色々と違いがあります。
それについては、また。