農業の補助金
農業の補助金について、H21の『農業経営者』に特集が組まれていました。
要約するとこういうことです。
農水省全体で470あるが、使えるのは少ないし、農家もあまり分かってない(実態は農協向けが多い様子)。
農業補助金の場合、「〜事業」と「〜交付金」があり、「〜事業」は国が採択、「〜交付金」は都道府県が採択するもの(実態は農政局に協議)。
4月担当課が準備→8月財務省に概算要求→12月予算案決定。
公募(HP)から締め切りまで2週間弱と短いので、概算要求が出た段階で次年度の応募の準備をする。これを受けて県は来年度の要求書を農政局に出す。新年度に入り、全体額の内示があり、これを受けて計画書を提出するよう指示がある。5月に承認通知がくる。
代表的な補助金として、
「強い農業づくり交付金」
a)産地競争力の強化 →基盤整備、施設、機械(ハード)
b)経営力の強化 →担い手育成など
c)食品流通の合理化 →卸売市場の整備など
鳥取県の場合、秋に市町村で要望取りまとめ
2「農業・食品産業競争力強化支援事業」
低コスト化、システム導入など
3「農業生産地球温暖化総合対策事業」
有機物供給施設、堆肥関連施設・機械(大臣官房と農村振興局)
4「地域バイオマス利活用交付金」(生産局)
バイオマス発生・利活用施設
5「有機農業総合支援対策」(生産局)
6「施肥体系緊急転換対策事業」(生産局)
7「鳥獣害防止総合対策事業」(生産局)
8「広域連携アグリビジネスモデル支援事業」(経営局)
9「農山漁村活性化プロジェクト支援交付金」(農村振興局)
10「村づくり交付金」(農村振興局)
農業の補助金については批判も多い。
補助金を出すにあたり、現場を知らないヒトがあれこれ注文をつけてくる。それにいちいち構っているうちに本業が弱っていってしまう。
日本農業を弱体化させたのは補助金だという人もいる。
要は使いようだと思うのですが、どうでしょう。