【農業融資1】スーパーL資金1

農業の公的資金について、農業経営改善関係資金というものがあります。

設備投資、規模拡大、新規作物導入などで使える制度資金です。

利子補給があったりします。

これには、農協など民間が行う農業近代化資金、日本政策金融公庫が行うスーパーL資金(農業経営基盤強化資金)、農業改良資金、青年等就農資金などがあります。

まずスーパーL資金。

「L」は、「Long」のLだと聞きます。短期資金でスーパーS資金というものがあります。

農業経営基盤強化促進法に基づきます。

認定農業者向けの長期資金で、農業経営改善計画の達成に必要となる農地等取得、改良、造成、施設機械等の取得、果樹家畜等の購入、規模拡大や設備投資に伴って必要となる原材料費、人件費、法人への出資金などが融資の対象です。

貸付条件は、償還期限25年以内、うち据置期間10年以内、融資限度額3億円(個人)、10億円(法人)となっています。

がしかし、償還期間25年目一杯の融資事例はほとんどありません。

農地でも20年がいいほうで、施設機械などは法定耐用年数を基に償還期間を計算しますので、10年や7年くらいが主流です。運転資金(公庫の職員は一般長期と呼ぶ)は5年くらいです。

据置も10年とる人は見た事がありません。長くても2年ではないかと思います。

これは、制度上の条件と、融資審査における条件が異なることによります。

 

借入の手続は、経営改善資金計画書、借入申込希望書を公庫の窓口に提出します。これは、地元農協や銀行でもOKです。原則1ヶ月以内で融資可否の回答があり、、、と一般には言われますが、ケースバイケースで、長いと半年くらいかかります。

 

順次詳しく見ていきましょう。


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