「GAPする」と「GAP取る」
H29.8.22の日本農業新聞に、GAPについてわかりやすくまとめられています。
【内容のポイント】
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・「GAPする」:作業の点検。記録、確認をすること
1 | 農薬や肥料ごとに分けて整理していますか |
2 | 農機具や道具の置き場を決めていますか |
3 | 作業の前に健康状態は確認していますか |
4 | どこで作業をしているか、家族などに伝えていますか |
5 | 農機具は定期的に整備していますか |
6 | 農薬保管庫に鍵は掛かっていますか |
7 | 農薬散布のときは、作業着でマスクもしていますか |
8 | 農薬使用後は散布機を洗浄していますか |
9 | 農薬使用後に手を洗っていますか |
10 | 農薬や廃液は正しく処分していますか |
11 | 肥料基準を考慮して施肥していますか |
12 | 薬剤散布や施肥後に記録を付けていますか |
13 | 農薬はラベルを確認して正しく使っていますか |
14 | 収穫前に農薬の最終使用日を確認していますか |
15 | 収穫専用のコンテナで収穫していますか |
16 | 収穫器具は洗浄や消毒をしていますか |
17 | 収穫後に使用器具の数量を確認していますか |
18 | 出荷調製場所はまめに掃除していますか |
19 | 出荷調製場所で飲食や喫煙をしていませんか |
20 | 出荷調製作業の前にはしっかり手を洗っていますか |
(出典:H29.8.22付け日本農業新聞記事)
・「GAP取る」:第三者の認証を得て流通段階の付加価値を高めること
・GAPすることのメリット:経営改善(ムダが減る)、食品安全の強化、作業の安全、信頼性向上
・グローバルGAPは国内400経営体、JGAPアドバンスは600経営体が取得。コンサル費用が25~55万円、審査・登録料が毎年10~55万円。審査期間は6ヶ月かかることもある。
・GAPする→GAP取るの流れ
食品安全→環境保全→労働安全→人権保護→農場経営管理→商品回収テストの実施
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【経営へのヒント】
GAPとは、Good Agricultural Practiceの略で、良い農業の実践という意味です。
GAP取得のための補助金が用意されたため、そちらのほうに注目が集まりがちですが、その前にGAPしているか?ということが問われます。
項目を見ると、一般企業でいうところの5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)の実践に近いですね。
農家さん宅に伺うと、書類が机の上に山になっている光景をよく見かけます。
大事な情報を探すのに時間がかかることもしばしばあります。補助事業の公募の案内が来ていたのに、開いてみたときには、公募終了後だったなんていう話も、よくあります。
整理整頓は実はかなり重要なことだと思います。