*

新しいことに対する抵抗への対処方法

H29.8.28日本農業新聞に、北海道美瑛町でイアコーンサイレージ(飼料用トウモロコシの雌穂だけを発酵させるもの)に取り組まれているジェネシス美瑛代表の浦敏男さんのインタビュー記事が出ています。

イアコーンサイレージは、飼料自給率向上に向けて、国産濃厚飼料として注目されているもので、その先駆者にあたります。

【内容のポイント】

ーーーーーーーーーーーーーーー

・トウモロコシを濃厚飼料として活用する場合、欧米では乾燥するのが主流だが、乾燥施設などの設備投資を避けるため、サイレージ化を選択。

・イアコーン収穫の際、トウモロコシの茎は葉をすき込むが、もったいないと指摘する声が何度もあった。視察に来た人からも言われた。新しいことへの抵抗はあるものだ。新しいことを進めるには、意識改革が必要になる。

・サイレージ化の技術に自信があり、数字の裏付けもしっかり作れたので、貫き通せた。イアコーンを増産した上で、粗飼料となるWCSも必要量を確保した。マルチ栽培を導入、播種を早め、生育期間を伸ばすことで収量を1.6倍にした。配合飼料に比べ、構成員全体で年間1,300万円のコストダウンにつながった。

・イアコーンは牛の嗜好性が抜群。乳量も1万キロから1万1480キロまで上がった。乳価も上がり、構成員の所得は確実に増えている。

・乳価も右肩上がりで、牛の販売価格も高く、酪農家にとって今は情勢が良い。こういうときは、コストダウンなど経営を見つめる努力を怠りがちだ。ただ、貿易自由化なども進む今後は、乳価や輸入飼料価格がどう変動するか分からない。収入が安定している今のうち、将来の経営の在り方や、それに必要な投資を計画的にしていくべきだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

【経営へのヒント】

いくつかの重要なヒントがあります。

まずは、新しいことを始めるには必ず抵抗があるものですが、それをクリアするには、「技術への自信」と「数字の裏付け」の2つが必要とのことです。

技術への自信をどう数字に表してアピールできるか、ということだと思います。

次に、収入がいいときにはコストダウンなどを怠りがちだという指摘があります。調子のいいときにこそ、将来の経営の在り方や投資を計画的にしていくべきですね。収入が落ち込んだときに慌てないよう、準備が必要です。

そのためには、自社の経営内容が見えている必要があります。

 

 


関連記事

no image

今年のコメの仮渡金

コメは、収穫後、農協に出荷した際に、一旦仮渡金という形で売上をもらいます。 そして、コ

記事を読む

no image

今後の為替の方向感

円安が続いているので、資材代があがり不安感をもっている方も多いと思いますが、世界情勢から、今後どうい

記事を読む

no image

生物売却収入

農業において、牛、豚などは「生物」という固定資産です。 固定資産を売ったとき、どんな仕訳になる

記事を読む

くまもと里モンプロジェクト

熊本里モンプロジェクトという熊本県の農業補助金があります。 「美しい景観の保全、創造」

記事を読む

TPPの真相

昨日、鈴木宣弘東大教授が熊本に来られ、講演をされましたので、聞きにいきました! 以下は、そのと

記事を読む

no image

農協改革(H26.6.11日経)

日経から。 向こう5年を集中改革期間とするそうです。 記事を読むと、全中は結局看

記事を読む

no image

食品の軽減税率

9/14の日農の論説に出ていました。要するに、 食品の軽減税率が措置されると、農家は還付金を受

記事を読む

no image

自民、全中に刷新迫る(H26.6.10日経)

今日の日経です。 先日、規制改革会議が全中の廃止などを提言したのを受けて、自民党が対応

記事を読む

no image

新農相の経歴 H26.9.4日農

1年半ほど続いた林農相から、西川公也氏に農相が代わりました。 今日の日農にどんな人物か、経歴が

記事を読む

no image

農協改革の論点 H26.9.12日経

今日の日経からです。信用事業は分離せよということです。 以前、農協関係者から、「農家には危なく

記事を読む

no image
農業参入の負けパターンのひとつと考えられるもの

一般企業が農業に参入する場合の負けパターンのひとつに、「形から入る」と

no image
後継者とアイデアの生まれる場所

H29.9.4日本農業新聞に、埼玉県狭山市でJAいるま野の青年後継者組

no image
六次化へのヒント

H29.8.29日本農業新聞に、千葉県柏市でフルーツトマトを生産され、

no image
新しいことに対する抵抗への対処方法

H29.8.28日本農業新聞に、北海道美瑛町でイアコーンサイレージ(飼

no image
子牛導入費と肥育期間の考え方

H29.8.22日本農業新聞に、宮崎県えびの市で和牛肥育を営まれている

→もっと見る

  • TEL 096-295-2455

    FAX 096-300-3064

    Email info@h-maenosono.com

PAGE TOP ↑