農家のための農業経済学vol.3



courseraの西オーストラリア大学の「Agriculture,Economics and Nature」のテキトーな日本語訳です。https://www.coursera.org/learn/agriculture-economics-nature/lecture/gDB5j/video-history-of-agricultural-production-and-prices

第1週目 セグメント2 農業生産と価格の歴史(Segment 2 History of agricultural production and prices

農業が発明される前までは、人類は狩猟をしていました。その多くは遊牧民でした。しかし、紀元前10,000年ごろから状況が変わりました。新しい生活スタイルが中東のあたりから起こりました。今のシリア、イラク、エジプト、ヨルダンのあたりです。そこで、遊牧民たちは定住するようになり、一つの地域に永住するようになりました。彼らは、小麦、大麦、大豆、レンズマメ、ひよこ豆、亜麻といった様々な植物の種を植え、育てました。さらに、牛、ヤギ、ヒツジ、豚などの動物も飼うようになりました。

当然ながら、そこから劇的な変化が起こりました。人類の歴史にとって、農業は実に最近のことです。最初のヒト科が誕生したのはだいたい4百万年前ですが、農業はたった10,000~12,000年前に始まったばかりです。つまり、人類はその歴史の中の0.25%でしか農業をやっていないのです。これは実に歴史のほんの一部です。その時のなかで、農業は目覚ましい成功を遂げました。時間をかけて育ち、農業生産のレベルが上がりました。

このグラフは、1950年~2012年の世界の小麦生産の量を示しています。現代でも農業生産量は増え続けています。一方で、農産物価格は、逆の方向となる場合がありました。需要の大きな増大にもかかわらず、人口増加のため、主要な農産物のうち、世界の実質価格が大きく下落したものがあります。この2つのグラフは、1800年代からの小麦価格とコメ価格です。見てわかるように、現在の実質価格は150年前よりも低くなっています。実質価格とは、物価変動を除いた価格という意味です。地域の人々の実際の購買力を反映しています。すなわち、以前よりも現代のほうが、食べやすくなっているということです。そこで、我々が直面する問題は、あとの講義で見ていきますが、なぜこんなに価格が下がったのかということです。

まとめると、人類はその歴史のうち99.5%は狩猟民族であった。農業は10,000年前に生まれました。いくつかの主要な農産物価格は1850年ごろから下落傾向にあります。その理由を、次回から見ていきましょう。